原音を損なわずに ブラッシュ・アップさせる小箱

Shu(Tribal Scream of Phoenix)のシグネイチャー・バッファー“Tone Screamer Pro”です。

Shu本人が、“原音を損なわずにサウンドを元からパワー・アップさせるものを”と数々のバッファーを試奏し、計画から2年半の歳月をかけてエフェクト・ビルダーであるJackmanとともに完成させたモデルです。

多くのバッファーを試した中で行き着いたのは名機“ピート・コーニッシュのバッファー”。そのモデルをオマージュしつつ、本物はとても高価なので手の届く価格で作れないかという発想のもとに完成しました。

筐体は、エフェクト・ボードに載せても面積を取らない超小型タイプで、Shuのキラー・ギター(車?)をモチーフにしたWRブルー・フィニッシュを採用。オン/オフ・スイッチを搭載することもできたのですが、回路による音の変化を嫌い常時オン仕様に。さらに、モデル名をレーザーで掘ったタグを付けたスペシャル仕様です。

なお、Jackmanによる完全ハンドメイド製のため大量生産ができないモデルとなっておりますので、初回ロットは限定数台になります。

「エフェクターやスイッチャー、さらにワイアレスを接続した際、どうしてもアンプ直の音から劣化するのが気になりバッファーを使い始めました。現在では、各エフェクターやスイッチャーにもバッファーが搭載されていますが、トーンや弾き心地を変化させるものは好みではなく、あくまでもアンプ直の音に近づく、あるいはそれ以上にブラッシュ・アップさせてくれるモデルを探し、ここに行き着きました。トーン的にはミッド・レンジのブライト感や押し出し感が増してくれます。あくまでも、原音に忠実なモデルなので、エフェクターのように劇的な変化はありませんし、それは望んでません。しかし、一度、これを通してしまうと、なしではいられなくなるはずです。

 最近はデジタルもののアンプ・シミュレーターなども全盛となっていますが、その前段に通すことでもアナログっぽさを加えてくれて効果絶大です。ギターの音抜けがよくなるので、とくにバンド・サウンドやライヴで、その効果を発揮してくれることでしょう。ちなみに、ライヴ時に数種類のバッファーで音を出してみたところ、PAエンジニアさんからいちばん評価の高かったのがこのモデルでした。個人的には、それまで愛用していたモデルが好みのトーンで弾きやすかったのですが、出音を制御しているPAエンジニアさんを納得させたのが“Tone Screamer Pro”です。

 ギタリストはもちろんのことベーシストのみなさんも、唸るようなミッド・レンジを堪能してください(激的変化はないです!)」(Shu)

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原音を損なわずに ブラッシュ・アップさせる小箱